フランスの奏法で世界的ソリストであるサクソフォン奏者の塙美里と名共演ピアニストとして名高いローラン・ヴァグシャルの彼なるデュオ。プログラムは19世紀を締めくくり、20世紀への展望を示す、パリ万博史上最大規模となった博覧会の年でもある1900年頃のパリの音楽を集約。ここフランスにおけるパイオニア的存在の「セルマー」で奏でられる麗しき音色を存分にお楽しみください。

塙美里（サクソフォン）
類いまれな感受性や深みを持つスーパーソリスト。Ｕ．Ｆ．Ａ．Ｍ国際音楽コンクール優勝、審査員特別賞受賞。レオポルド・ベラン国際音楽コンクール、北欧国際音楽コンクール、ヒナステラ音楽コンクール第１位。釜山国際音楽コンチェルトコンペティションにてアーティスト特別賞受賞。フランス、セルジー・ポントワーズ音楽院、カンブレ音楽院を首席で卒業。前田記念奨学生奨学金を授与される。ソリストとして日本センチュリー交響楽団、イスラエル・フィル・ハーモニー、ウィーン交響楽団と共演。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、NHK「リサイタル・ノヴァ」に出演。セルマー、ヴァンドレン・パリの所属アーティスト。増山美知子奨励ニューアーティストシリーズに出演。オクタヴィアレコードより「エディット・ピアフを讃えて」「ロンド・カプリチオーソ」をリリース。これまでにグラナダ、カサレス、ヤングスタウン、ピッツバーグ、コロンバス、フィアモンテ、フォルストブルグの各音楽大学にてマスタークラスを開催。東京オペラシティ文化財団B-C出演。文化庁新進芸術家海外派遣研修員としてスペインとフランスで研修を積む。さわかみオペラ財団助成アーティスト。 "Golden Classical Music Awards" で優勝しニューヨークのカーネギーホールに招待されリサイタルを開催し満員の観客から賞賛を得た。

ローラン・ヴァグシャル（ピアノ）
フランス、ル・モンド誌上にて「驚嘆すべきカリスマ性」と称賛されるピアニスト、ローラン・ヴァグシャルは母国フランス音楽を熟愛し今日では忘れられた作曲家の熱心な伝道師として、これまで４０もの録音を行っており、その多くは多数のメディアから賞賛されている。2020年にはピエルネの録音が２つの大きな賞を受賞し、2017年に録音したゴトフスキーの作品集はインターナショナル・ミュージック・アワードにノミネートするなど大きな反響を呼んでいる。パリ管弦楽団の管楽器ソリスト達と録音したサンサーンスの室内楽曲集もまた数々の賞を受賞している。パリ国立高等音楽院にてピアノをイヴォンヌ・ロリオとミッシェル・ベロフに、また室内楽をクリスチャン・イヴァルディとアミ・フラメールに師事。多くの楽器奏者たちからパートナーとして厚い信頼を得ている。ラ・ロック・ダンデロン、アンティーヴ国際音楽祭、フランス・ミュージックやフランス・キュルチールなどの音楽メディアに多数出演している。
https://laurentwagschal.com/