私は、乳幼児教育に大変興味があり、日本、アメリカ、カナダ、ドイツで乳幼児と20年以上関わり、現在、ハンガリー発祥のピクラー教育の卒業論文を執筆中であり、並びにベビーマッサージ研修生である、ベルリン州と日本の国家認定資格を持つ、保育士です。

小さいお子さんを持つ親御さんに質問です。
周囲に合わせて、お子さんをいつの間にか大人のペースで座らせたり、まだ歩行が安定していないお子さんの手を引いて歩行させたりしていませんか? また、オムツ交換を嫌がるから、慌てて終わらそうとしていませんでしょうか?

子どもには運動能力や適応能力、コミュニケーション力があります。大人が良かれと思ってしている手助けが、残念ながら子どもの運動発達能力や、今話題の非認知能力の妨げとなり、子どもは、大人の助けに依存する習慣がついてしまうことが多々あります。何が良い、悪いではありませんが、大人である私達が無意識に行っている行為に少しずつ意識を向けるだけで、親子共々、軽やかに自律することができます。
そのサポートをさせて頂きたく、0～2歳児の親子教室「ピクラー志向の子どもの遊び部屋」を2024年9月から開催します。

子どもたちは、この遊び部屋にあるピクラー器具を使って、寝返る、這う、立つ、座る、歩くといった基本的な運動能力を発達させるだけではなく、興味ある玩具や素材を子ども自らが選択し、五感をふんだんに使って遊び、探求し、集中力を養います。大人である私達は、それを安全に行えるよう見守り、必要最低限の手助けと言葉がけのみを行います。 そして大人は、子どもの今のありのままの能力や感情「できない、くやしい」を、受け入れ共感するだけでいいのです。心を許す大人に承認され支えられた子どもは、自らまた新たな挑戦をしたり、不足している筋力やバランス感覚を強化するように努めます。子どもが自らの力で克服できた時にこそ、真の達成感が生まれ、次の難関にチャレンジする精神が芽生えてくるのです。

実は、大人の私達がそれを静かに見守れず、「つい」手伝って(または口を出して)しまう事が、大きな課題だと、私は常々思っています。お子さんが幼児期のうちに、大人の「つい」を習慣化させず、意識して子どもの能力を信じ、見守る事を意識づけ、愛情とリスペクトある言葉をかけることが定着できれば、お子さんが小学校に上がるころには、非認知能力が十分に鍛えられ、今度はその能力が学校で必要な認知能力の向上に繋がることでしょう。そして何よりも、親御さんが、お子さんの能力を信じ、この先の成長を安心して見守れることでしょう。

このピクラー志向の子どもの遊び部屋のコースは、8回の遊び部屋+1回の保護者の集いで、計9回を1コースとして、午前9時(歩行が安定したお子さん)から、または午前11時(歩行前のお子さん)から、開催され、1回60分～90分です。1コース132€ですが、初回のお申し込みの方に限り、111€でご提供しております。
1コース定員5名ですので、定員になり次第、2～3ヶ月先の次のコースまでお待ち頂くことになりますので、ご了承下さい。

オムツ交換、食事や睡眠前等の時間は、親子の信頼関係を深める時間です。けれど、そんな大切な時間の過ごし方を、誰からも教わることなく親業をこなさなければならないのが、今の核家族社会の現状です。些細な育児の悩みも積もれば山となります。疑問や悩み等も、保護者の集いを通してサポートできれば幸いです。

火曜日は日本語で、水曜日はドイツ語でコースを進めていきますので、ご興味のある方は、どうぞメールにてご連絡ください。
子どもの遊び部屋を通して、少しでも皆さんとお子さんの今と将来のお役に立てれば幸いです。
また、ベビーマッサージに興味がある方も、お気軽にご連絡下さい。
素敵なご縁に感謝します。