武蔵野美術大学で「日本画」を専攻したアーティスト、水口和紀は、日本美学の精髄を深く理解し、それを表現力豊かな視覚言語に変換することに長けています。彼は、水、月、蓮、風などの朦朧とした象徴を巧みに用い、隠されつつも露わになる幽玄な景色を描くことで、儚く消えゆく記憶を捉えようとします。その作品は一見すると静謐で優雅に見えますが、実際には生の此岸と幽冥の彼岸の現実の狭間で揺れ動き、奢りを捨てて質素に戻るという日本特有の美感を具体的に示しています。

今回、水口和紀の台湾初個展「青嵐．葉音．風物詩」は、日本語の語彙から厳選されたもので、その語句のイメージは自然に対する鋭い観察と洞察を象徴しています。これが水口和紀の作品と交錯し、独自の日本的な視覚美学の饗宴を形成します。

開幕当日はアーティストが直接出席し、ガイドを行いますので、ぜひお越しください！

展覧会関連情報：
青嵐．葉音．風物詩－水口和紀の岩絵物語
Seiran, Whispering Leaves and Seasonal Symbols—The Iwae Stories of Mizuguchi Kazuki
展期｜2024.9.7-10.12
開幕茶会｜2024.9.7 15:00 アーティストが直接出席し、ガイドを行います
場所｜曙画廊 (台北市士林区士東路222号1階)
Tel｜+886-2-28310558