SNBも協賛として関わっている、ベルリンで開催される6年目の国際ウラン映画祭が間もなく開催、上映会はもとより核を巡る映画を製作した映画監督15人が世界各地から映画祭にやってきます。

10月11日から15日までの毎日、KINO IN DER KULTURBRAUEREI(Schönhauser Allee 36, 10435 Berlin)の映画館で原発・放射能事故・原爆・原水爆実験・ウラン採掘など核に関するたくさんのドキュメンタリー映画、劇映画、短編映画等が上映されます。

お見えになる13人の映画監督は、映画館で自分の映画を紹介し、観客の皆様の質問などに答えます。
Larbi Benchiha （フランス/アルジェリア）、Timothy Large（英国）、Cris Ubermann（フランス）、Benedito Ferreira（ブラジル）、Serhii Zabolotnyi （ウクライナ）、松原保（日本）、坂田雅子（日本）、Sophie Filip、Robert Cordes、Moritz Schulz、Michael Saup、Marco Kühne そしてMichael Sladek（ドイツ）。さらに、特別ゲストとして、スコットランドの映画監督David Newbigging、デンマークのPeter Anthony そしてゴイアニアのセシウム137事故を生き延びた被害者であるOdesson Alves Ferreiraがブラジルからこの映画祭にやってきます。

世界中からこうした映画が集まる中、日本の映画では、去年SNBが主催したProtestivalで上映したAya Domenigさんの「太陽が落ちた日」、2年前に私たちが上映した坂田雅子さんの「私の終わらない旅」、それからSNBメンバーがドイツ語字幕を手伝った「被ばく牛と生きる」という映画が上映されます。インターネットでもたいへん話題になった短いアニメーションABITA、福島で取材されたドイツ人のドキュメンタリーなどもあります。よろしければ、ウェブサイトで詳細をご確認の上、足をお運びください。

また同会場では、今からちょうど30年前の1987年9月に起きたラテンアメリカにおける最大放射能事故、中央ブラジルの大都市ゴイアニアで起きた事故の写真展を無料入場にて同時開催中。かつてがん専門の病院だった廃墟で、二人の失業中の若者が、そこに置き忘れ去られていた放射線療法用の機器を発見します。彼らは放射線源格納容器を取り出し、解体して「屑金」として廃品業者に売りに出します。19gもの高放射性のセシウム137がこうして人手に渡り何百人という人間を被ばくさせ、6000トンもの「核のゴミ」を作り上げてしまうことになった。この展示会も、映画祭もドイツ連邦環境省(BMUB) が支援してくれています。展示会会場：Kino in der Kulturbrauerei, Berlin Prenzlauer Berg、2017年10月2日～15日まで、入場料無料

オープニングの日にはSNBメンバーも挨拶に登壇させていただきます。またドイツの人気ドラマTatortなどでおなじみの俳優、Timo Jacobsさんもお見えになります。

国際ウラン映画祭ベルリンの公式プログラム：
http://uraniumfilmfestival.org/de/programm-berlin-2017

国際ウラン映画祭公式ウェブサイト：
http://uraniumfilmfestival.org/en

プログラムのひとつであるプラネタリウムでの短編映画上映は10日の火曜19時からです。ここでは「世界の被ばく者」と題した写真展がウラン映画祭の同じくサポーターであるIPPNWにより開催されます。

AUSSTELLUNG & ATOMARE KURZFILME

Zeiss-Großplanetarium
Prenzlauer Allee 80, 10405 Berlin
Dienstag 10.10.2017 19:00 Uhr

プログラム：http://ippnw.de/bit/IUFF

共催：Sayonara Nukes Berlin